田舎の理学療法士

田舎の急性期大学病院勤務PT&大学院生PTのメモ用ブログ(2人で運営してます)

運動処方

CPXから考える運動処方シリーズ(全4回)のまとめ

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は、期間が空きながら更新してしまった、運動強度ごとの特徴について まとめたシリーズのまとめになります。 light intensity から extreme intensityまでの4つのドメインに分けて書かせて頂いた記事です。 分かりづ…

CPXから考える運動処方:④ Severe to Extreme-intensity Exercise

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今回でシリーズ最後になります。 今日は、4つのドメインのうちで最もきつい強度に当たる 「severe-extreme intensity」について話します。 このドメインは、 peakVO2に至る前に終了するほどの仕事率(WR) を指します。 …

CPXから考える運動処方の概念:③High to Severe-intensity Exercise

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 久しぶりの投稿となってしまいましたが、今日は4つのドメインのうち、 高強度以上の負荷に当たる 「High to Severe-Intensity Exercise」について話します。 ・High to Severe intensity exercise:このドメインは、 Cri…

CPXから考える運動処方:② Moderate to High-intensity Exercise

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 本日は、 4つのドメインのうち、中等度〜高強度の負荷に当たる 「Moderate to High-Intensity Exercise」について話します。 このドメインは、 1st Ventilatory Threshold(1st VT)~Critical Point(CP)の間に当たる…

CPXから考える運動処方:①Light to Moderate-intensity Exercise

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は、心肺運動負荷試験からわかる、運動処方における強度ごとの生理学的特徴 を、以下のドメインごとに4回に分けて紹介します。 「light-moderate(軽度〜中等度)」 「moderate-high」 「high-severe」 「severe-ext…

心肺運動負荷試験から考える運動処方の概念②

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 前回はAT pointに関するお話を生理学的な面から解析するときの考え方について お話しました。 t-memo.hatenadiary.jp 今回はAT pointの向こう側、RC pointについてのお話です。 とってもきつい運動強度なので、原則的に長…

心肺運動負荷試験から考える運動処方の概念①

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は、そもそも論ですが、運動処方におけるベーシックなところを、何回かに分けてお話ししようかと思います。 そんなに難しい話は運動生理学者でない私も書けませんが、手元にある資料から提供できる情報をここに起こし…

第2弾:talk testの有用性について「talk testは本当に運動処方として使える?」

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は前回の続きであるtalk testについて、実臨床で実践するに足る情報を集めて見たので、その紹介をしたいと思います。 ヒトは、運動によって産生されるCO2の増加や緩衝しきれずに血中の乳酸濃度が上昇した時に化学受容…

第1弾:talk testの有用性について「talk testとその生理学的背景」

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 前回の最後に酸素摂取量と心拍数に関連する記事を書くと謳っておきながら、 今日のお題は堂々とtalk testです。 すみません、気になる記事をたまたま見つけてしまったのです。 と言う訳で、まずはtalk testに関連する生理…

第2弾「運動処方と自覚的疲労感について」

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は前回のお話の続きである、修正borg scaleを運動処方として使うのってアリなの?といった内容のお話です。 よかったら前回の記事も見ていただけると話の流れが分かるかと思います。 t-memo.hatenadiary.jp 普段から…

第1弾「運動処方と自覚的疲労感について」

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 だいぶ寒くなってきて、更新もスローペースになってきてしまいました。 今日は、運動処方における自覚的疲労感(RPE)の有用性についてお話ししようと思います。 RPEは、6-20で表す自覚的疲労感を表現するborg scaleや、10…

高強度インターバルトレーニング(HIIT)が血管に良い影響を与えるか?

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は少し前に書いてた記事について、少し付け加えるような内容となってます。 それは、タイトルの通り、なんで高強度インターバルトレーニングは血管の内皮機能に良い影響を与えてくれるのか。 その根拠となりうる報告…

6分間歩行試験が運動処方にも使える?

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は6分間歩行試験を運動処方に用いた報告を見つけたので、それを報告したいと思います。 前回の記事では、6分間歩行試験について簡単にまとめています。 3分くらいでサッっと読めるので、よかったらこちらをご参照下さ…

6分間歩行試験(6MWT, 6MWD)について

どうも。 田舎のPT、イナピーです。27歳です。 歳が近かったらどうかこの先の記事も読んでください。 今日は、歩行のパフォーマンス能力や運動耐容能評価の一つとして臨床で簡便に活用される、6分間歩行試験(six minutes walking test:6MWT)についてお話しし…

karvonen法(heart rate reserve)での運動処方の利点と欠点

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は、皆さんおなじみのkarvonen法についてのお話です。 聞きなじみのある話だと思いますので、理解しやすいかと思います。 臨床ですと、とりわけ急性期においては、年齢から算出する予測最大心拍数「220-age」から安静…

高強度インターバルトレーニングによる神経体液性因子への影響

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は以前の記事の最後で紹介しかけて出来なかった、高強度インターバルトレーニング(HIIT)と神経体液性因子のお話です。 そもそも神経体液性因子って何?という方へ。 簡単に言うと、心臓の負荷や尿量の調整、血圧のコ…

高強度インターバルトレーニングの安全性①

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日は前回ご紹介した高強度インターバルトレーニング(HIIT)の安全性に関する 報告をご紹介したいと思います。 高強度なんて聞くと、 「心疾患患者にHIITって、ほんとに適応可能な介入方法なの?」 という疑問があると思…

高強度インターバルトレーニング(HIIT)の概要

どうも。 田舎のPT、イナピーです。 今日はスポーツ領域やヘルスケア領域で何かと話題の 「高強度インターバルトレーニング(HIIT:High-intensity interval training)」 その概要についてお話します。 Paul Laursenらによると、HIITとは 「Anerobic thresh…