高強度インターバルトレーニング(HIIT)の概要
どうも。
田舎のPT、イナピーです。
今日はスポーツ領域やヘルスケア領域で何かと話題の
「高強度インターバルトレーニング(HIIT:High-intensity interval training)」
その概要についてお話します。
Paul Laursenらによると、HIITとは
「Anerobic threshold(AT)よりも高い強度で、適切な持続時間(10秒~5分間)の運動(exercise bouts)を繰り返し、exercise boutsの間に短時間の低強度運動をはさむもの」
として定義されています。
用語は文献検索すると様々で、上記以外に
HAIE(High-intensity aerobic interval exercise)や、
HIIE(High-intensity interval exercise)など多種多様です。
HIITに関する詳しい効果は次回ご紹介させていただくとして、、、
私は心臓リハビリに従事しているので、今日は心リハ領域において報告されている内容を紹介します。
多種多様な報告がある中、現在最も高頻度に使用 / 報告されているプロトコルは
4分間の高強度運動と、3分間の中等強度の運動を組み合わせたものとなっています。
も少し詳しく書くと、
5分間のwarm up(inteinsity:50-60%VO2peak / 65-75%HRpeak)
の後に
4分間の高強度インターバル(80-90%VO2peak / 85-95%HRpeak)× 4set
を実施し、インターバル間に
3分間の運動(50-60%VO2peak / 65-75%HRpeak)×3set
を実施する。
最後に、
3分間のcool down(50-60%VO2peak / 65-75%HRpeak)
行い、終了となる。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?term=Aerobic+endurance+raining+improves+soccer+performance
うーん、きつそう(笑)
この報告は最初、健常者のサッカーチームで使用されているんですが、
それを心疾患患者において適応したchallengingな報告があります。
P:stableな冠動脈疾患患者において
I :HAIEは
C:従来の中等強度の持久性運動(ME)より
O:VO2の改善率が有意に良好(17.9% vs. 7.9%, p=0.011)
ちなみに、今現在国内におけるHIITの普及率は、安全性や運動adherenceの観点から
問題点を指摘されており、非常に低いです。
しかし、欧州や豪州、欧米において長期効果や安全性に関するstudyも 進行中であり、非常に楽しみな領域でもあります。
今日はここまで。
次回はその効果について詳しくお話しようと思います。
ありがとうございました。