田舎の理学療法士

田舎の急性期大学病院勤務PT&大学院生PTのメモ用ブログ(2人で運営してます)

2019年度心リハ指導士試験のまとめ①運動生理学・心臓病学編

どうも。

田舎のPT、イナピーです。 

7/15の心リハ指導士試験、ようやく終わりましたね。

日々の多忙な業務の合間を縫っての学習と受験、大変お疲れ様でした。

 

個人の意見としては、頑張って作った割には予想問題から出た問題はあまりなかったように感じています。

ですが、アウトプットを兼ねてのインプット作業はかなり良いデモンストレーションにはなったな〜という印象です。

そして何より、直前の講習会での赤字内容からの出題が多かった印象を受けました。

 

ですので、今回は試験のまとめとして、直前講習会でのメモの内容について小分けにしてここに記し、今回の予想問題シリーズを終えようかと思います。

 

7/14の18時から15日の13時まで、2日間に渡って行われる鬼の所業のような直前講習会。

散々試験勉強させておいて、最後に親の仇かのようなボリュームで赤字のオンパレード。

うまくいけば、一切勉強しなくてもこの直前の内容を網羅すれば合格できるんじゃないかというくらいの内容でした。

 

では、以下に記しておきますので、参考までに。

(★マークは出題されたような気がする内容です、曖昧な記憶で申し訳ありません)

 

各記事に散りばめられている★マークはそのままの形で出題されるわけではなく、大半は選択肢の一つとして出題され、一部には応用的な出題形式もありました。

また、2つ選べの選択肢は全体の約3割程度だったと記憶しています。

 

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「運動生理学・心臓病学」1時間10分 講師:伊藤春樹 

赤字が少ないけど、大事なところは繰り返し説明していた(話が長い!)

 

・冠循環:

★冠血流の調節はα受容体が重要 運動前後で4倍→COと一緒!

心筋酸素消費量:二重積(DP)=HR×収縮期血圧(SBP)で簡易的に観察する

 

・運動時の血行動態:心拍出量(CO)=心拍数(HR)×1回心拍出量(SV)

安静時と運動時で比べると、SVは1.5倍、HRは3倍

よってCOは4-5倍程度増加する

*SV=収縮能力、前負荷、後負荷が規定する

 

・運動中のSV増加機序:

SVが減少しないように収縮力を増加させてCOを代償する

ATpointを越えると交感神経活性が高まりSVは減少するが、代償的にHRが増加

結果的にCOは増加する

 

・前負荷:Frank-starling効果

SV=左室拡張末期径(LVDd)-左室収縮末期径(LVDs)

→量依存にCOが増えるおかげで、心筋の酸素消費は少なくて済む

→収縮能は交感神経亢進が関与

→心筋の力 - 長さ - 時間関係がSVを規定している 

 

・AT レベルでの自律神経活性の働き:

ATに到るまで自律神経活性を示すHigh Frequency(HF)が減少

→副交感神経活性は消失し、HRが上昇

→AT以上で交感神経活性が亢進してHR上昇

(DPの変曲点はAT point(LT point)とほぼ一致)

 

心不全患者では、もともとSVが少ないので代償的にやや頻脈となる

→HFは安静時より減少しており、交感神経活性亢進は早期に生じる

→到達しうるHR peakはむしろ低下する

→よってkarvonen 法では小さく(k≠0.4~0.6→0.2程度)する必要がある

(Omiya , Ito et al. Circulation J 2000;64:851-855)

 

★VO2=Q(=CO;O2輸送能)×C(a-v)O2(末梢のO2利用能) →FICKの式 

→運動開始時のVO2の上昇はCOを反映(Weber KT et al.Am J Cardiology 1985;55:22A-31A)

→Qの規定因子:ポンプ機能、血管拡張能、Hb 

→VO2の規定因子:骨格筋質および量→筋繊維のタイプごとの特徴

 

・心肺運動負荷試験(CPX)とFITT:

運動強度(VO2, HRなどの生体指標)、負荷量(強度 × 時間)、仕事率(WR)を考慮する

 

・1段階負荷に対するVO2の反応:定常負荷(CWR)において、運動開始直後のVO2変化静脈血は安静時の静脈血を反映するので、その間はO2輸送能が上昇した分の直接的なCOの増加を反映する。その後はタウon(O2 deficit)となる

 

・運動中の心拍出量動態を把握するのにΔVO2/ΔWRを観察する

 

心不全患者の運動耐容能評価は、運動時間ではなくpeakVO2を見る

MaxVO2:WRが増加するのにも関わらず、VO2増加が見られない時のVO2

 

・酸素脈=SV × C(a-v)O2=15が正常

 

・ATの算出方法の説明 VCO2/VO2, VE/VO2で見る

★運動処方はAT の1分前のWRを選択しよう!

(CPX結果から運動処方を行う際に抑えるべきポイント)

 

・VE/VCO2 slope → VE=VA+VD:

死腔換気量の増加が大きいほどslopeの傾きは増加する=傾きが大きいほど重症

★Oscillation:慢性心不全患者で見られると、chemoreflexの亢進+SASの疑い、生命予後不良

(Oscillationが図示してあり、推察されるものを選択肢から選択)

 

・酸素輸送能:OUES(酸素輸送効率)、VE/VCO2 slope, タウon/off、ΔVO2/WR、AT、peakVO2, 最大筋力 の順に関係が強い。

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すごい速さで話とスライドが進んでいく中で、こんな感じでメモしてました。

以上、私が書き取れた範囲での講習会内容となります。

 

次回は急性期〜慢性期での運動処方の内容についてです。

ではでは。

心臓リハビリテーション指導士の予想問題:まとめ

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

 

本日の内容は、これまで書かせて頂いた予想問題のまとめです。

内容は稚拙かもしれませんが、自信のない分野の最終確認として利用して頂ければ幸いです。

 

①解剖生理学、身体所見

t-memo.hatenadiary.jp

②循環器疾患の症候・検査

t-memo.hatenadiary.jp

代謝疾患

t-memo.hatenadiary.jp

④心肺運動負荷試験(CPX)

t-memo.hatenadiary.jp

⑤循環器疾患の病態と二次予防

t-memo.hatenadiary.jp

⑥大血管疾患、心臓外科術後の管理

t-memo.hatenadiary.jp運動療法の適応・禁忌・リスク
t-memo.hatenadiary.jp運動療法と薬剤
t-memo.hatenadiary.jp

⑨応急処置・安全管理・算定基準

t-memo.hatenadiary.jp

⑩二次予防と食事療法

t-memo.hatenadiary.jp

11:身体活動許容条件・復職・行動科学

t-memo.hatenadiary.jp

 

 

海の日の試験、そよ風も吹かない建物に引きこもっての試験、、、

浜辺のパリピを後目に、心リハ指導士の資格を取得しましょう!

ではでは!

心臓リハビリテーション指導士試験の予想問題11:「身体活動許容条件・復職・行動科学」編

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

今回でようやく最後、心リハ指導士の予想問題第11弾です。

 

本日の内容は「身体活動許容条件・復職・行動科学」について。

 

答えは、一番下に書いてありますのでご参照ください。

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1.中等度リスクに該当する急性心筋梗塞後患者において、許容される活動内容

として適切なものを2つ選べ。ただし、症候限界性運動負荷試験にて6METsでST低下を認めずに下肢疲労にて中断となった症例とする。:

a.パイロットへの復帰

b.公的機関のバスの運転手への復帰

c.5METs以下のレクリエーションレベルのスポーツ

d.発症から3週間以降、自動車を運転した

e.発症から2ヶ月以降、症状も安定しているため海外旅行へ行くために飛行機へ搭乗した

 

2.高度リスクに該当する運動耐容能5METsの急性心筋梗塞患者において、許容される活動内容として適切なものを2つ選べ。ただし、発症時に心停止があり初回ICD植え込み術を施行した症例とする:

a.発症から3ヶ月以降、症状も安定しているため自動車を運転した

b.症状がなければリード交換後であってもすぐに運転は許可される

c.抗頻拍ペーシングでICD作動があった場合、作動から3ヶ月間の期間は運転制限が設けられる

d.フリスビー(競技)

e.ゴルフ(打ちっ放し)

 

3.次の説明のうち、誤ったものを2つ選べ:

a.開胸術後、3ヶ月未満でも主治医から英文の情報提供書を書いてもらえば飛行機に搭乗できる

b.ICD植え込み後、磁気浮上式のリニアモーターカーへの乗車は禁忌とされている

c.開胸術後、3ヶ月以上経過していればゴルフなど体をひねる運動は許可される

d.CRT植え込み術後、低温サウナ(60℃)は許可される

e.ペースメーカー植え込みから6週間以上経過していれば、リード線の固定が安定するため上肢を大きく動かす動作は許可される。

 

4.次の選択肢のうち誤ったものを2つ選べ:

a.日本人では、タイプDの人は虚血性心疾患のリスクが高い

b.タイプDの症例への治療的介入は、classⅠのエビデンスが確立されている

c.POMSは、気分や感情を評価する質問紙票である

d.ストレス免疫法は、認知行動療法の技法の一つではない

e.不安管理訓練は、認知行動療法の技法の一つである

 

5.次の選択肢のうち、不安を評価するものとして正しい質問紙票を2つ選べ:

a.POMS

b.STAI

c.CES-D

d.HADS

e.SDS

 

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[身体活動許容条件、復職、行動科学]のポイント

急性心筋梗塞患者の身体活動許容条件

・スポーツ参加の原則:

 持久的な有酸素運動で大筋群を使うリズミカルな動的運動を選択

 競技性のある運動強度、等尺性の無酸素運動を避ける

 

・MI後労働と運動許容:

 リスク別に許容範囲が異なり、いずれか該当すればそのレベルの重症度分類となる。

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・海外旅行:

 発症から6週経過していて、不整脈や合併症などが安定していれば搭乗OK

 主治医より英文の情報提供書を書いてもらう

 

開胸術後、デバイス植え込み患者の身体活動許容条件

・開胸術後の①海外旅行 ②自動車運転 ③肉体作業:

 ①〜③術後3ヶ月は禁止 

 ①は英文の情報提供書を書く必要がある

 ③は胸骨への負荷を考慮して3ヶ月間は上肢への過負荷となる労作、1kg以上のものを持たない

 

・デバイス植え込み後の自動車運転:

 CRT-Pを含むペースメーカー植え込み後は原則許可。

 植え込み後の意識消失やペーシングの不具合がなければ診断書も不要。

 対して、ICD、CRT-Dに関しては以下の通り、制限が設けられている。

f:id:t-memo:20190625214205p:plain

 →半年ごとの診断書を要する

 

・デバイス植え込み後の運動制限:

 ペースメーカー患者は、器質的心疾患がなければ身体活動の制限(−) 

 ICD患者は、植え込み後も致死的不整脈を誘発する身体活動の制限(+)

 CRT患者は、慢性心不全ガイドラインに従う

 入浴は41℃、鎖骨下までの半座位浴で10分程度が良い

 低温サウナ(60℃:和温療法)も可

 

心疾患の行動科学と心理的介入・評価

・評価:

 POMS:気分や感情を評価する

 不安:STAI, HADSを用いる

 抑うつSDS, CES-D, PHQ-9, BDI-Ⅱ, HAM-D, HADS

 

・タイプD:虚血性心疾患発症のリスク因子となる

①ネガティブ感情の自覚が高い      

②対人関係において不安で寡黙な傾向を持つ

 

認知行動療法の主な技法:主に6つ。

 「思考中断法」「知療法」「理性感情行動療法」

 「認知再構成療法」「不安管理訓練」「ストレス免疫療法」

 *ゴロ合わせ:至高の中は、理性感情認知し、不安感ストレスに免疫がある。

 

[答え]

d,e/ c,e/ a,b/ b.d/ b,d

 

[参考文献]

 日本心臓リハビリテーション学会編.心臓リハビリテーション必携.コンパス(株), 2014年, 第4版, ISBN978-4-99058310-1 C3047

ICD・CRT-D植込み後の自動車の運転制限に関して – 日本不整脈心電学会

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今日はここまで。

 

ようやく予想問題シリーズ完結です。

あとは各ガイドラインに目を通して、普段の自分の頑張りを信じて

試験に臨むだけですね。

一緒に合格しましょう。

ではでは!

心臓リハビリテーション指導士試験の予想問題⑩:「二次予防と食事療法」編

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

今回は心リハ指導士の予想問題第10弾です。

 

本日の内容は「二次予防と食事療法」について。

 

答えは、一番下に書いてありますのでご参照ください。

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1.次の選択肢のうち、正しいものを2つ選べ:

a.果物は果糖(単糖類)が多く、食べ過ぎると尿酸値を上げる可能性がある

b.脂質の呼吸商は0.7である

c.GIの高い食品の摂取は糖尿病発症リスクを増加するとして、統一した見解が

 なされている

d.糖尿病患者における食物繊維の摂取量について、目標量は20g/日以上である

e.ブドウ糖は多糖類に分類される

 

2.虚血性心疾患患者の食事療法において、正しいものを2つ選べ:

a.飽和脂肪酸の摂取量はできるだけ多い方が良い

b.二次予防を目的にHDLコレステロールは40mg/dl以上に増やすことが推奨される

c.リノール酸などのn-3系脂肪酸の摂取は推奨される

d.果物の摂取はVLDLの減少につながる

e.二次予防を目的に中性脂肪を150mg/dl未満に抑えることが推奨される

 

3.次の組み合わせで適切なものを2つ選べ:

a.n6系不飽和脂肪酸 - クルミ

b.n3系不飽和脂肪酸 - リノール酸

c.1価不飽和脂肪酸 - オレイン酸

d.α-リノレン酸 - ひまわり油

e.EPA - 青魚

 

4.次の説明のうち適切なものを2つ選べ:

a.LDLコレステロール管理の目的でαリノレン酸を多く含むクルミの摂取は推奨される

b.拮抗作用を避けるためにもMgはCaの半分量が推奨される

c.血糖値の上昇が緩やかな二糖類の摂取は推奨され、玄米や芋類がこれに当たる

d.カリウム摂取量を抑えるために、野菜は水で洗い流せば良い

e.虚血性心疾患患者の減塩指導の目安として、ナトリウムは6g未満に抑えることが

 推奨される

 

5.次の文を読んで、誤ったものを2つ選べ:

「運動習慣はなく、大工仕事を生業とする男性の身長は170cm, 体重は80kgである。」

a.標準体重は64kgである

b.エネルギー摂取量の目安は1,900kcalである

c.エネルギー摂取量の目安は2,200kcalである

d.身体活動量は25〜30kcal/kg程度と推測される

e.身体活動量は30〜35kcal/kg程度と推測される

 

6. 次の文を読んで、正しいものを2つ選べ:

「運動習慣のない、主婦である女性の身長は150cm, 体重は60kgである。」

a.1日の糖質の摂取量の目安はおよそ186~224gである

b.1日の糖質の摂取量の目安はおよそ155〜186gである

c.1日の脂質の摂取量の目安はおよそ62〜93gである

d.1日の脂質の摂取量の目安はおよそ21〜33gである

e.1日のタンパク質の摂取量の目安はおよそ47〜74gである

 

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[二次予防と食事療法]のポイント

 

糖尿病患者の食事指導

・糖尿病の食物繊維摂取は推奨される。目標量は20g/日

 →LDLコレステロールの減少に寄与する。

・糖尿病のGI値による管理:推奨されるほどエビデンスが蓄積されていない

 

IHD発症後の二次予防目的の指導

LDL-C<100mg/dL(一次予防では<140mg/dLとされている)

 →n-3系(αリノレン酸EPA, DHA)や

  n-6系リノール酸、植物性油)など不飽和脂肪酸の摂取が推奨される

 LDL-C以外には、HDL-C>40mg/dL, TG<150mg/dLが管理目標とされている

・ω3系 - 海洋性:EPA, DHA【青魚】

     植物性:α-リノレン酸【アマニ油、エゴマ油、くるみなど 】

 ω6系 - リノール酸・アラキドン酸【大豆、コーン、べに花油、ひまわり油など】

 1価不飽和脂肪酸 - オレイン酸 【オリーブ、べに花油、ナッツ類】 

 

品目ごとの知識

・豚肉に多く含有される栄養:ビタミンB1が他の肉と比べ最も含有量が多い。

 

・野菜のビタミンK摂取量を避ける方法:

 水洗いして茹でるのはOK

 電子レンジではNG

 

・炭水化物の定義(糖と食物繊維):糖質は単糖類、二糖類、多糖類に分類。

 単糖類:ブドウ糖、果糖

 二糖類:砂糖、乳糖、麦芽糖

 多糖類玄米、雑穀、全粒パン、甘みの少ないシリアル、デンプンを含む芋類、豆類

 *多糖類は消化に時間がかかり、血糖値の上昇が緩やか◎ よって摂取する事が推奨されている

 *果物は果糖(単糖類)が多く、食べ過ぎるとTG値や尿酸値を上げる

 

中性脂肪減少のための指導:

 アルコールやVLDLを増加させる果糖の制限

 ω3系不飽和脂肪酸を含む青魚などの摂取量増加

 

・食塩相当(g)=Na × 2.54

 塩分6gとNa6gを間違えないよう注意!

 

・Mgの必要性:Mg不足すると不整脈リスク上昇⬆︎ 300gの摂取を推奨

 *カルシウム(Ca)と拮抗作用があり、Caの半分量が推奨

 

身体活動レベルとエネルギー摂取量の計算

・呼吸商:糖質=1.0、脂質=0.8、タンパク質=0.7

・標準体重とエネルギー計算:

 身長の2乗(m2)×BMI22(kg/m2)=標準体重(kg) → ①

 ①×日常の活動量(kcal) → ②

 活動量;軽Ⅰ(デスクワーク、主婦):25-30kcal

     中等度Ⅱ(サラリーマンなど立ち仕事が多い):30-35kcal

     やや重いⅢ(大工など力仕事):35-40kcal

     重いⅣ:40kcal → ③

 →②×③=標準体重あたりのエネルギー摂取量 ー ④

・標準エネルギー摂取量と栄養素ごとの摂取量計算

 1gあたりのkcal:糖質=4kcal/g

         脂質=4kcal/g

         タンパク質=9kcal/g ー ⑤

 ④×⑤=栄養素ごとの標準摂取量

 

*問題5における回答

・標準体重:1.7×1.7×22=63.6kg

身体活動量:大工仕事は35~40kcal

・目標エネルギー摂取量:63.6×35~40=2226~2544kcal

 

*問題6における回答

・標準体重:1.5×1.5×22=49.5kg

身体活動量:主婦は25~30kcal

・目標エネルギー摂取量:49.5×(25~30)=1238~1485kcal

・糖質の目標摂取量:(1238~1485)×0.6=743~891

 上記右辺を4kcalで除して→186~223g/日

・脂質の目標摂取量:(1238~1485)×(0.2~0.25)=248~371

 上記右辺を9kcalで除して→28~41g/日

・タンパク質の目標摂取量:(1238~1485)×(0.15~0.2)=186~297kcal

 上記右辺を4kcalで除して→47~74g/日

 

[答え]

a,d/ b,e/ c,e/ a,b/ b,d/ a,e

 

[参考文献]

 日本心臓リハビリテーション学会編.心臓リハビリテーション必携.コンパス(株), 2014年, 第4版, ISBN978-4-99058310-1 C3047

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今日はここまで。

 

ここまでお付き合いくださりありがとうございます。

いよいよ次でシリーズ最後ですので、次回もよろしくお願いいたします。

ではでは!

 

心臓リハビリテーション指導士試験の予想問題⑨:「応急処置・安全管理・算定基準」編

どうも。

 

田舎のPT、イナピーです。

今回は心リハ指導士の予想問題第9弾です。

 

本日の内容は「応急処置・安全管理・算定基準」について。

 

答えは、一番下に書いてありますのでご参照ください。

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1.次の説明のうち、誤ったものを2つ選べ:

a.気温が35度を超える場合は、原則運動は禁止となる

b.熱中症では、体温上昇と脱水により腎機能障害と多臓器障害を併発する

c.高齢者は暑熱順化が早く、水分摂取を控える傾向がある

d.熱中症の対策として、涼しい場所へ移動することは有効である

e.高温多湿の状況では、発汗が促進され熱放散が促進される

 

2.次の対処のうち、正しい説明のものを2つ選べ:

a.胸痛発作時の対処の手順は、「運動中止」→「硝酸薬投与」→「安静」→「12誘導記録」→「循環器医へ連絡」

b.上室性期外収縮が頻発する場合、キシロカインを投与する

c.心室細動に対しては、処置が1分遅れるごとに10%死亡率が増加する。

d.胸骨圧迫は10cm以上圧迫し、100-120bpmの速度で実施する

e.健常者における運動療法中の心事故発生率は1/56万人・時間である

 

3.次の説明のうち、誤ったものを2つ選べ:

a.アメリカの外来心疾患患者の運動療法中の心事故発生率は1/6万患者・時間との報告がある

b.日本では急性心筋梗塞患者に対してステントを挿入した患者における運動療法中の心事故発生率は0.023%とされている

c.心房細動になったら、キシロカインを投与する

d.胸骨圧迫は100-120bpmの速さで5cmの深さまで行う

e.胸部症状が出現しても、心電図に異常がなければ心臓マッサージの選択肢は除外しても良い

 

4.意識消失時の救急蘇生アルゴリズムとして正しいものを選べ:

ア:気道を確保し、呼吸のチェックを行う

イ:AEDが到着したら使用する

ウ:体動や反応の有無を確認する

エ:脈がなければCPRを開始する

オ:119番または緊急番号に通報

a.ウ→オ→ア→エ→イ

b.オ→ウ→ア→エ→イ

c.オ→ア→ウ→エ→イ

d.オ→ア→ウ→イ→エ

e.ウ→オ→ア→イ→エ

 

5.次の選択肢のうち、正しいものを2つ選べ:

a.入院の心臓リハビリテーションの取得単位数は、1日あたり18単位、週108単位を上限とする

b.発症日から起算して14日を限度として45点を初期加算として所定点数に加算できる

c.作業療法士も専従登録が可能となっている

d.病院については20平方メートル以上の専用の機能訓練室を有する

e.心大血管リハビリテーション料Ⅰは1単位200点である

 

6.心大血管リハビリテーション料Ⅰを算定する基準に該当するものを2つ選べ:

a.専従の常勤看護師2名と専任の常勤作業療法士1名が勤務している

b.病院について、20平方m以上の専用の機能訓練室を有する

c.心大血管リハビリテーション料Ⅰは1単位215点である

d.専用の機能訓練室に運動負荷試験装置を設置する必要がある

e.仙人である心臓血管外科の常勤医師1名が心臓リハビリテーション実施時に

病院内にいる

 

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[応急処置・安全管理・算定基準]のポイント

熱中症予防のための運動指針

高温多湿:35度以上は運動は原則禁止

 高体温と脱水により腎機能障害と多臓器障害を併発する。

 多湿により汗の蒸散が阻害され熱放散の効率が低下する。

・高齢者では暑熱順化が遅い暑さを感じにくい水分摂取を控える傾向がある。

→指導として、「水分摂取」「涼しい場所への移動」「服装の注意」が望ましい。

 

運動療法と心事故率

運動療法中の心事故発生率:

 アメリカで1/60,000患者・時間健常者で1/560,000人・時間

 日本では、急性心筋梗塞(AMI)に対してステント術を施行した患者で0.023%

 

運動療法中のイベント時の対応

運動療法中の胸痛出現時の対応:

f:id:t-memo:20190624192903p:plain

・VFに対しては、処置が遅れると毎分10%ずつ死亡率が増加

 

・新規の心房細動に対しては、リドカイン(キシロカイン)ではなく、プロカインアミド(アミサリン)を選択

 

・胸骨圧迫は5cm以上圧迫し、100-120bpmの速度で実施する

 

意識消失時の救急蘇生アルゴリズム:(pp266-268, 表36)

f:id:t-memo:20190624194454p:plain
A→B→C→Dの順序で確認

 

●施設基準、算定基準:

・取得単位数:18単位/日、108単位/週 が上限となる

 1単位あたり(心大血管Ⅰ):205

         (心大血管Ⅱ):125点 それぞれ150日間算定可

 *心大血管Ⅱは医師不在でも発症後1ヶ月経過していれば可

 

・算定(pp324-330):

①心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)に関する施設基準

 医師:常勤の循環器 or 心臓血管外科医いずれか1人以上が専任として心リハ実施時間において勤務(常勤の医師と専任医師は同一人でも可)

 専従理学療法士または看護が合わせて2人以上/どちらか一方が2人以上

 専任理学療法士、看護師以外に作業療法士が登録可

 訓練室:専用の訓練室が「病院≧30m2」、「診療所≧20m2

 必要な機器

  酸素供給装置、除細動器、心電図モニター装置、血圧計、トレッドミル又は

  エルゴメーター、救急カート、運動負荷装置(訓練室にある必要はない)

 カンファレンス:定期的に担当の多職種が参加するカンファレンスを開催

など。

 

②診療報酬の算定方法:発症/手術/急性増悪から7日目/治療開始日が起算

 初期加算:上記から起算して14日を限度として45点を加算する

 早期加算:上記から起算して30日を限度として30点を加算する

 

[答え]

c,e/ c,e/ c,e/ a/ a,b/ a,e

 

[参考文献]

  日本心臓リハビリテーション学会編.心臓リハビリテーション必携.コンパス(株), 2014年, 第4版, ISBN978-4-99058310-1 C3047

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今日はここまで。

 

とうとう7月になりましたね。

緊張してきましたが、やるしかないです!!

発表もある方もいるでしょうから、一緒に頑張りましょうね。

ではでは!

心臓リハビリテーション指導士試験の予想問題⑧:「運動療法と薬剤」編

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

今回は心リハ指導士の予想問題第8弾です。

 

本日の内容は「運動療法と薬剤」について。

 

答えは、一番下に書いてありますのでご参照ください。

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1.次の設問のうち、正しいものを2つ選べ:

a.心室性頻拍に対して、プロカインアミドは適応となる

b.心房細動に対して、リドカインは適応となる

c.アミオダロンはⅣ群に分類され、心室細動に対して適応となる

d.心房細動に合併する血栓症予防として適応となるワーファリン、プラザキサは

   どちらもビタミンKの摂取を控える事が勧められる

e.ワーファリンと納豆、緑黄色野菜過剰摂取の組み合わせは禁忌とされる

 

2.次の設問のうち、副作用の危険性の少ない組み合わせとして正しいものを2つ選べ:

A.喘息 - プロプラノロール

B.リバロキサバン - ビタミンK摂取

C.ジルチアゼム - β阻害薬

D.高K血症 - アルダクトン

E.低K血症 - スピロノラクトン

 

3.副作用で心拍数が上昇すると予想される薬剤として適当なものを2つ選べ:

a.ニフェジピン

b.プロプラノロール

c.ベラパミル

d.硝酸薬

e.ジルチアゼム

 

4.次の組み合わせのうち、副作用が発現する恐れのある組み合わせとして誤ったものを2つ選べ:

a.ニカルジピン - グレープフルーツ

b.ジルチアゼム - レモン

c.ワーファリン - 青汁

d.スタチン - オレンジ

e.エドキサバン - セントジョーンズワート(西洋弟切草)

 

5.次の組み合わせのうち、リスク管理のモニタリングとして誤ったものを2つ選べ:

a.フロセミド - カリウム

b.ダビガトラン - PT-INR

c.ワーファリン - APTT

d.スタチン - CK

e.ベラパミル - 心拍数

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[運動療法と薬剤]のポイント

●上室性/心室不整脈に対する薬物治療:

・心房細動/粗動:

 Ⅰa:プロカインアミド(アミサリン)上室性・心室ともに適応

 Ⅰb:リドカイン (キシロカイン)は不適応。

・Ⅰb:リドカイン心室に対して適応。QT, QRS延長を伴わない。

・VTはⅠa/ Ⅰb共に適応

 

●変時作用と変力作用:

①副作用で頻脈を誘発する薬剤:

 亜硝酸、Ca 拮抗薬(ペルジピン、ニカルジピンなどのジヒドロピリジン系)

②副作用で徐脈を誘発する薬剤:

 β blocker, Ca 拮抗薬(ベラパミル、ジルチアゼム(非ジヒドロピリジン系))の

陰性変時・変力作用を有する薬剤。

*ジルチアゼムは伝導系抑制作用があるので、βblockerとの併用は禁忌

 

●副作用一覧:

①ACE阻害薬、ARB高K血症ACE阻害薬:空咳

スピロノラクトン女性化乳房

③ニコランジルなどの硝酸薬:頭痛(血管拡張作用を有するため)

④スタチン:筋肉痛(横紋筋融解症)、ミオグロビン尿

⑤β遮断薬(プロプラノロール:アーチスト):喘息(β1を選択的に阻害するビソプロロールフマル酸塩酸はそのリスクが低い)

⑥アミオダロン:間質性肺炎甲状腺機能低下症(Ⅲ群に含まれ、VTを抑制)

 

●禁忌となる組み合わせ:

Ca拮抗薬とグレープフルーツは効果を相殺するので禁忌。

 ただし、オレンジ、レモンなどは影響しない

ワーファリンと[青汁(ビタミンK)、納豆クロレラ]

(ビタミンKとカリウムを間違えないように!)

③非弁膜症性心房細動に対する抗凝固治療薬:NOAC(=DOAC)

 4種類:ダビガトラン(プラザキサ)、とキサバン系のリクシアナ、イグザレルト、エリキュース

 ワーファリンと作用機序が異なるので、ビタミンKの摂取制限がない。

セントジョーンズワートを含むサプリなどを併用しない

③ジルチアゼムとβ blockerは伝導系抑制作用を増強するため禁忌。

 

●利尿剤の作用:

カリウムを下げる薬:Kを再吸収しないフロセミドなどの~ミド系、チアジド(サイアザイド)系

→低カリウム血症に注意。

カリウムを保持/上げる薬:アルダクトン、スピロノラクトン、エプレレノン

→高K血症に注意。

 

*Vaughan Williams分類と使用上の注意(pp65-67, 表3、図28)

f:id:t-memo:20190624062741p:plain

 

[答え]

a,e/ b,e/ a,d/ b,d/ b,c

 

[参考資料]

 日本心臓リハビリテーション学会編.心臓リハビリテーション必携.コンパス(株), 2014年, 第4版, ISBN978-4-99058310-1 C3047

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今日はここまで。

 

今日もありがとうございました。

ではでは。

心臓リハビリテーション指導士試験の予想問題⑦:運動療法の適応・禁忌・リスク編

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

 

今回は心リハ指導士の予想問題第7弾です。

本日の内容は「運動療法の適応・禁忌・リスク」について。

 

答えは、一番下に書いてありますのでご参照ください。

 

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1.運動療法の中止基準として正しいものを2つ選べ:

a.脈圧の減少(収縮期血圧拡張期血圧≦30mmHg)

b.運動中の収縮期血圧の低下(≧10mmHg)

c.発汗、息切れ

d.呼吸数≧40回/分

e.労作時の心室性期外収縮の出現

 

2.運動療法の禁忌に該当するものとして正しいものを2つ選べ:

a.手術困難な高リスク心疾患

b.末期腎臓疾患

c.活動性心膜炎

d.代償性心不全

e.重篤な大動脈弁狭窄症(弁口面積0.75cm2未満かつ最大圧較差>50mmHg)

 

3.心臓リハビリテーションの効果について、エビデンスレベルAとされているものを2つ選べ:

a.虚血性心疾患患者における運動耐容能や死亡率、入院率を改善する

b.心筋灌流の循環や狭窄率を改善する

c.心筋虚血閾値の上昇による狭窄症発作を軽減する

d.左室拡張機能やリモデリングを改善する

e.交感神経亢進状態だけでなく、抑うつも改善する

 

4.レジスタンストレー二ングの効果について適切なものを2つ選べ:

a.除脂肪体重を増加させる

b.基礎代謝を増加する

c.安静時心拍数を減少させる

d.一回拍出量を減少させる

e.最大運動時の二重積を減少させる

 

5.心疾患患者に対するレジスタンストレーニングについて、誤った内容のものを2つ選べ:

a.重症肺高血圧(平均肺動脈圧>55mmHg)、不安定な冠動脈疾患を有する症例は絶対禁忌に該当する

b.4METs未満の運動耐容能、高血圧(>180/110mmHg)を有する症例は絶対禁忌に該当する

c.NYHA Ⅲ、低運動耐容能の心不全患者では、運動強度が正しく設定されれば導入初期から週4回以上の頻度で実施する

d.運動強度は下肢50-60%1RMとし、大筋群を対象とした運動形態とする

e.プログラムの導入時期は、術後5週経過しているか、監視下運動プログラムへの参加から4週間経過した時点である

 

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[運動療法の適応・禁忌・リスク]のポイント

運動療法の適応と禁忌(p222, 表1参照):

 ・適応:キーワードは「安定」と「単純な疾患名

f:id:t-memo:20190620193129p:plain

 ・禁忌:キーワードは「不安定」「重篤」「急性

f:id:t-memo:20190620194148p:plain


運動療法の中止基準 (p239, 表18参照)

f:id:t-memo:20190620195842p:plain

 

レジスタンストレーニングの禁忌と導入時期(p228, 表7,8):

 ・キーワードは運動療法の禁忌事項と似通っている

f:id:t-memo:20190620201452p:plain

 

 ・導入時期:以下の2パターンがある。

 ①心筋梗塞発症後あるいは心臓外科手術後、最低でも5週間経過しており、特に監視型運動療法4週間継続して参加した経験があること。

 

 ②PTCAなどの治療後3週間は経過しており、特に監視型運動療法2週間継続して参加した経験があること。

 

●心臓リハビリにおける運動療法の効果(p207, 表3):

 ランクAとされる項目を抜粋

f:id:t-memo:20190620204348p:plain

 

有酸素運動と比較したレジスタンストレーニングの効果(p229, 表9):

 有酸素運動よりもレジスタンストレーニングが優位に改善させる項目として

「除脂肪体重」「筋力」「基礎代謝 が挙げられる。

ただし「糖代謝」「最大持久性時間」「亜最大運動時の二重積」については、

有酸素運動とともに大きく改善する。

 

[答え]

b,d/ c,e,/ a,c/ a,b/ b,c

 

[参考資料]

 日本心臓リハビリテーション学会編.心臓リハビリテーション必携.コンパス(株), 2014年, 第4版, ISBN978-4-99058310-1 C3047

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今日はここまで。

 

今日もありがとうございました。

ではでは!