予測的姿勢制御の概要
こんばんは。
以前、簡単に予測的姿勢制御についてお伝えしました。
現在、APAに関する文献を読み漁っているので情報をまとめてアウトプットできればと思いますのでよろしくおねがいします。
予測的姿勢制御(Anticipatory postural Adjustments:APA)とは何か?
これは主動作筋よりも先に姿勢制御筋が筋放電を開始する現象です。
APAは1967年にBelen'kiiが上肢を急速に挙上する課題を行わせると主動作筋よりも大腿二頭筋や脊柱起立筋といった姿勢制御筋に先行した筋活動が起こることを報告したことがはじめての報告になります。これは重心の動揺を最小限にするために起こるフィードフォワード制御であると考えられています。
APAは様々な動作で観察されます。上記のような上肢挙上課題や大腿挙上課題、ステップ動作、つま先立ち、リーチ動作、Bimanual Load Lifting Taskなど様々な課題において観察することができます。
APAの解析はバイオメカニクス的に行われることが多いですが、筋電図を使用した報告も多いです。今後はAPAに関する神経制御的なお話もしていければと思います。
今後ともよろしくおねがいします。