セラピストは必読!経頭蓋磁気刺激の知識:運動誘発電位
こんばんは。
今日は経頭蓋磁気刺激法のパラメーターの一つである運動誘発電位(Motor Evoked Potential:MEP)について サクッと説明します。
MEPとは一体何なんでしょうか?
これは経頭蓋磁気刺激で一次運動野を刺激した後、ターゲットとなる筋肉から筋電図を記録したものになります(図1)。これは、刺激された一次運動野が皮質脊髄路を通り、脊髄のα運動細胞まで到達し、最終的にターゲットとなる筋肉から筋電図が得られると考えられています。
図1 運動誘発電位
MEP振幅は一般的に一次運動野の興奮性に関する状態を示し、臨床では脳卒中後の残存する皮質脊髄路の状態を調べるために使用されたりします。
近年は、脳神経外科の手術中にMEPを記録することもできるようです。
TMSは一次運動野の状態を調べることができる手法として近年報告がとても増えており、セラピストも知っておかねばならない知識かと思います。
次回は、また予測的姿勢制御と経頭蓋磁気刺激法を使った記事に戻ってみたいと思います。