田舎の理学療法士

田舎の急性期大学病院勤務PT&大学院生PTのメモ用ブログ(2人で運営してます)

CPXから考える運動処方:④ Severe to Extreme-intensity Exercise

どうも。

田舎のPT、イナピーです。

 

今回でシリーズ最後になります。

今日は、4つのドメインのうちで最もきつい強度に当たる

「severe-extreme intensity」について話します。 

 

 このドメインは、

peakVO2に至る前に終了するほどの仕事率(WR

を指します。 

 

ここまでくると、もはやVO2動態の限界です。

非常に高負荷なためVO2の上昇は緩徐となり、peak VO2に至ることなく

疲労困憊となる事が大半です。

よって、運動の継続可能な時間は3分未満が限界だとの報告もあります。

 

しかし、インターバル形式であればこのドメインでの処方も可能です。

疲労を感じる前にインターバルを挟むことで、運動終了時の血中乳酸濃度は

high to severe-inteinsity の時よりも低い値となるそうです(理論上)。

一度これを見ている方の中でも、相手に適応する前に実際にこの強度を体験

してみることでインターバル運動の効果を実感することができるかと思います。

 

という事で、この強度での処方も心疾患を対象とする臨床で使用する事は

ないと思いますが、一応紹介までとさせていただきます。

 

以上で、シリーズ完結です。

ではでは!

 

【参考文献】

www.ncbi.nlm.nih.gov