心臓リハビリテーション指導士の予想問題①:解剖生理学、身体所見
どうも、田舎のPTイナピーです。
もうすぐ夏です、7月には大阪で心臓リハビリテーション学会が開催されますね。
今年受験予定の方も多いんじゃないでしょうか。
自身も恥ずかしながら資格を有しておりませんので、今年受験予定なのです。
ところが、いざ勉強しようと思ってネットを調べても、予想問題などが見つかりませんでした。
なので、今回自分用に作ってみようと思い、作ったものシェアしようと思います。
時間もあまり残されていないので、過去問題や昨年度出題されていた問題の中から要点だけ抽出していこうと思います。
内容に漏れ等あるかとは思いますが、ご容赦ください。
本日の内容は、解剖生理学、身体所見について。
答えは、一番下に書いてあります
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1.Type1繊維の特徴について誤ったものを2つ選べ
a. 遅筋繊維
b. 酸化能が高い
c. 解糖能が高い
d. 疲労しにくい
e. ミトコンドリア容積が小さい
2.骨格筋における、加齢による生理学的変化として誤ったものを2つ選べ
a. 解糖系酵素活性が上昇する
b. 解糖系酵素活性が低下する
c. Type2の筋萎縮が進行し、Type1の割合が増加する
d. Type1の筋萎縮が進行し、Type2の割合が増加する
e. ミトコンドリア容積が減少する
3.心筋酸素需要を規定する因子として誤ったものを2つ選べ
a .心房内圧
b .心拍数
c .収縮期血圧
d .拡張期血圧
e .心室内圧
4.心筋酸素消費量を推測する二重積を求めるのに用いられる因子として正しいものを2つ選べ
a.SpO2
b.心拍数
c.拡張期血圧
d.収縮期血圧
e.左室収縮末期径
5.運動時の動静脈酸素格差を規定する因子として正しいものを2つ選べ
a.酸素摂取能
b.血流分布
c.PaO2
d.心拍数
e.血圧
6.心疾患患者において推奨される運動様式について正しいものを2つ選べ
a.血圧が上昇しにくい筋活動は等張性収縮である
b.5kgのダンベルを持ち上げたまま10秒間静止した。
c.息を止め、スクワットを繰り返した。
d.呼吸を止めずに、5kgのダンベル持ち上げたまま10秒間静止した。
e.血圧が上昇しやすい筋活動は等尺性収縮である。
7.触知可能な動脈として正しいものを2つ選べ
a.大腿動脈
b.前脛骨動脈
c.足背動脈
d.外腸骨動脈
e.総腸骨動脈
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[解剖生理、身体所見]
●筋繊維:
Type1:赤筋(遅筋、酸化能高く疲労しにくい)
Type2:白筋(速筋、解糖能高く疲労しやすい)
●加齢による生理学的変化について
Type1の萎縮が進行し、Type2の割合が増加し、ミトコンドリア容量が減少する。
●心筋酸素需要量の規定因子と二重積:
心拍数、心筋収縮性、心室壁張力(容積と内圧)の4つで規定される。
二重積は運動中の心筋酸素消費量を予測する指標として用いられる。
その時に用いられる指標として正しいものは、心拍数と収縮期血圧(心室内圧)であり、2つの積で表される。
●FIckの式:
この方程式は心拍出量や酸素摂取量を推定するのに用いられる原理。
「流れに加えられる、または除かれるものの量とその前後の濃度を知れば、流量がわかる。」
「心拍出量(Q)=流量(酸素摂取量:VO2)/濃度差(動静脈酸素格差:C(a-v)O2) 」あるいは、「VO2=Q × C(a-v)O2」 で表される。
C(a-v)O2は、運動筋における酸素摂取能と血流分布に依存する。
動脈血中の酸素含有量は大きく変化しないため、C(a-v)O2変動にはあまり貢献しない。
●静的運動と動的運動:
血圧上げにくいのは動的運動(等張性)
血圧上がりやすいのは静的運動(等尺性)
●下肢の検脈可能な動脈:
大腿動脈、膝窩動脈、後脛骨動脈、足背動脈の4つ。
【答え】
1.c,e 2.b,c 3.a,d 4.b,d 5.a,b 6.a,e 7.a,c
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今日はここまで。
残り2ヶ月を切ってます、効率的に一緒に頑張りましょう!
ありがとうございました。