2019年度心リハ指導士講習会のまとめ②運動処方編
どうも。
田舎のPT、イナピーです。
本日は各phaseにおける「運動処方」についての講習会のまとめとなります。
よろしくお願いいたします。
(★マークは出題されたような気がする内容です、曖昧な記憶で申し訳ありません。)
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「運動処方:急性期と心臓術後」40分 講師:角口亜希子
赤字あり、基本は書いてあるスライドをそのまま読むだけでわかりづらい。
急性期の目標:
安静によるdeconditioningを予防:骨格筋変化、循環動態変化、呼吸筋力変化
精神的reconditioningを予防:うつ、不安の増大
★加齢による生理学的変化:筋組成の変化、収縮速度の低下、maxVO2の低下、呼吸循環器系の変化、など
・急性期心臓リハビリプログラム:
心筋梗塞(MI)に対しては過剰な安静(>24時間)を避けるためにもクリティカルパスが有効
acute phaseは7日目まで。8日以降はrecovery phaseとなる。
・14日間クリニカルパスには、Killip1型で合併症なし、CK1500以上の症例に適応などのcriteriaがある。
再灌流療法してない、2~3日経ってもST上昇してるなど心破裂のハイリスク例は積極的な運動療法は控える(パスに乗らない例を把握する)
・心臓術後のプログラム:目的はdeconditioningの予防、合併症予防など。
★離床開始基準について(2011年改定の心大血管リハビリガイドラインp42を要確認)
→何の項目が否定されれば開始して良いのか
→MI発症後のリハと変わらず。ただ、開胸術後の動揺性や出血による貧血、静脈採取部などに注意。
★大動脈解離は2日以内は絶対安静、SBP<120mmHgに管理
・患者教育:体重管理、再発の初期症状や身体所見の確認!
セルフチェック項目の確認や、喫煙の有害性の理解、喫煙は嗜好ではなくニコチン依存症である(35歳以上はブリンクマン指数200以上が適応)
★社会復帰支援:スポーツ強度分類や労働許運動許容条件を確認
(MI後の公共交通機関への復職について選択肢に出題されていた)
「運動処方:後期回復期・維持期」40分 講師:井澤和大
赤字多め。ページ数のせてくれる。
”確認しておくと良いことがあります” と強調してくれる。
★運動療法(運動と身体活動量)の効果のうちでも特にGrade Aを確認
・運動療法の安全性:適応と禁忌、CPX、リスク層別化、運動処方などに基づく個別的なprogramingが必須(2012年心大血管リハガイドラインを確認)
★適応と禁忌:不安定な病態なのか、重症なのか、急性症状があるのか(運動療法を行っても良いかを判断する問が出題された)
★リスク評価:CPXを医師のいる場面で実施(指導士のオレンジの教科書p225表4にあるAACVPRの層別の高リスクを要確認)
・運動処方の原則FITT:運動中の心拍血圧モニタリングが容易で、強度が一定に保ちやすい形態を選択
・強度:目標心拍数の設定、borg scale
・持続時間:持久性運動は5=10分で70%HR、cool downを欠かさない。
・頻度:週3日(2日で運動の急性効果は消失)
・握力は強力な予後予測因子
・膝伸展筋力、バランスの評価としてのFRT
・SPPB:バランス、歩行、筋力
・レジスタンストレーニング(RT)の効果:
除脂肪体重が1kg増加すると10kcal近くエネルギー消費量が増加
・開胸術後のRT:8~12W骨癒合を考慮
★RTの絶対禁忌、FITTを要確認(指導士のオレンジの教科書p228)
・運動様式と速度を意識して指導する。
セルフモニタリングできるよう指導を工夫する。
・RTの併用による効果は要確認(指導士のオレンジの教科書p228)
・運動処方の注意事項を要確認(指導士のオレンジの教科書p230)
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以上になります。
確認事項が多く、かつ臨床でも意識してないと教科書を見たときに
「へぇ〜」と思うような点も多く、知らないと解けない内容が多かったように感じます。
次回は「安全管理・応急処置」と「CPX」についてのまとめです。
ではでは!