脳卒中患者の体幹機能評価①:Trunk Control test (TCT)
こんばんは。
今日は脳卒中患者さんの体幹機能の評価について紹介していきたいと思います。
体幹機能評価と言われてなにが思いつくでしょうか?
これから、体幹機能に関する以下の評価の「概要」を紹介していきたいと思います。詳細は参考文献を読んでいただければと思います。
- Trunk Control Test(TCT)
- Trunk Impairment Scale(TIS)
- Trunk Impairment Scale(TIS)*by Fujiwara et al.
- Functional Assessment for Control of Trunk(FACT)
- Stroke Impairment Assessment Set:Trunk Control
- Trunk Control items of the Postural Assessment for Stroke Patients(PASS-TC)
今日は、Trunk Control Testについてです。
Assessing motor impairment after stroke: a pilot reliability study. - PubMed - NCBI
TCTは以下の4項目を3段階で評価するバッテリーになります。点数が高いほど機能が良好という判定になります。
【評価項目】
- 麻痺側への寝返り
- 非麻痺側への寝返り
- 背臥位からの起き上がり
- 座位の保持
【配点】
- 0点:介助なしでは行えない
- 12点:遂行できるが、正常ではない(例:寝具・安全柱・紐を引く、座位のときに安定させるために上肢を使用する)
- 25点:動作を正常に遂行できる
- 合計:100点
この論文中に、TCTは歩行の予測も可能であるとされ、発症後6週にTCTが50点以上であれば発症18 週間には歩行が可能と報告されています。また、TCTは退院時のFunctional Independece measureの予測できるという別の報告(Franchignoni FP, 1997)もあります。TCTは介入研究など様々な所で目にする機会の多い評価かと思います。また、体幹機能の評価としては比較的古いものの、特別な練習も必要ないという簡便さから利用者の多い評価かと思います。
記事を書くことには少し慣れてきましたが、ホームページの使い方がイマイチですね。徐々に開拓していきます。